Miracle Seed ミラクルシード
シソ科サルビアミントの一種である、メキシコ中西部からグアテマラ北部の山岳地帯が原産の一年草「チア」の種子(Seed)として知られるチアシード。
歴史
古代アステカ、マヤ、インカの人々は、主食のように、とうもろこしや豆と一緒に大切な食料としてきました。
宗教儀式の本物品として神々に捧げられ、通貨のように扱われたりもしていたそうです。チップはマヤの言葉で強さを表し、大さじ1程度のチアシードとお水さえあれば1日生きながらえるといわれているほど栄養素が豊富です。
特徴
チアシードは水分を含むと約10倍にも膨らむ性質があり、この膨らんだゼリー状の成分はグルコマンナンと呼ばれています。少量でも満足感を得る事ができ、殻が柔らかいことから消化吸収にも優れています。
栄養
たんぱく質、ミネラル(カルシウム、カリウム、亜鉛など)、ビタミンB、食物繊維、リノレン酸、抗酸化物質なども含まれているため、不足しがちな栄養の補給に大いに役立ちます。
タンパク質
チアシードの約20%はタンパク質でできており、体内で合成できない必須アミノ酸9種類のうち8種類も含まれています。これは農産物から取れる植物性たんぱく源としては奇跡的です。なぜなら必須アミノ酸は1日でも不足すると体内細胞の合成に支障が起きてしまう、とても重要な栄養素だからです。
脂質
チアシードの約30%は脂肪酸ですが、そのうちの約60%はオメガ3脂肪酸(αーリノレン酸)で、グラム当たりの含有量はフラックスシードやエゴマ、クルミやサバよりも多いと言われていますが、このオメガ3は熱に非常に弱く酸化しやすいために非加熱のものを選ぶ必要があります。
フラックスシードもオメガ3の宝庫ですが、残念ながら現在の日本の法律では非加熱でのフラックスシードの流通は認められていません。
最近注目されているオメガ3は幼児の神経の機能の発達に不可欠であり、細胞のクッションバリアーとして働き、さらに代謝を促して体脂肪を落としやすくしてくれる効果もあります。
食物繊維
チアシードの約40%は食物繊維であり、そのうち約95%が不溶性食物繊維ですが、この不溶性食物繊維が胃や腸で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激して蠕動運動(ぜんどう)運動を活発にし便秘の解消に役立ちます。
微量元素
マンガン、銅、亜鉛、モリブデン、ナイアシン、葉酸などが含まれており、アレルゲンであるグルテンは含まれていません。
味や香り、用途
基本的にチアシードは味に癖がなく、お料理や飲み物に簡単に加える事ができます。プチプチとした食感が美味しく、水分を含んで固まる性質を生かしてプディングにしたりスムージーに加えたりと色々楽しむことができます。
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